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ゆく秋の感慨も深く落ち葉散りしく時節、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。過日十一月の「 月供養法要 ならびに 小松原法難会 」におきましては、ご参詣賜り篤く御礼申し上げます。また総代様、はじめ檀信徒の方々のご協力には深謝申し上げます。

さて、「 月供養法要 ならびに成道会 」を執り行いますのでご案内申し上げます。ご家族揃ってのご参詣お待ちしております。

ご参詣に就きましては、マスク着用、咳エチケットや手洗い・うがいの励行など、新型コロナウイルス感染症拡大防止策を十分に取った上で御参詣下さいますようお願い申し上げます。

※写経・法話については感染拡大防止の観点から引き続きお休み致します。

   ・日時  令和二年 十二月十三日(第二日曜日)

        午後二時 法要(※ズームも同時刻開始)

    

ZOOM(ズーム)霊妙寺 月例祭

◆ミーティングID(=部屋番号)

749 507 1605

◆パスワード(部屋の鍵)

7676

    成道会とは

成道とは菩薩が修行を完成して、仏の悟りを開くことを言います。

29歳で出家し、6年間の苦行に見切りをつけた釈尊は、村娘スジャータから乳粥の供養を受けて体力を回復させました。その後、悟りの場を求めてさまよい歩き、ついに尼連禅河のほとりにある菩提樹の下に座られました。釈尊にとって出家して以来、人間が老い、痛み、死ななければならないという、生きる上での根本的な苦しみをどう解決するかということが、最大の課題でありました。その人生苦の真理を究め、苦の起こる原因を解決するため、瞑想に入られました。

ところが、樹下で瞑想する釈尊に様々な悪魔が立ちはだかり、妨害したというのです。しかし、釈尊はこれらすべてをはねのけ、退けました。降魔というのは、人間が本質的に抱えている欲望、嫌悪、飢渇、渇愛、怠惰、恐怖、疑惑、偽善など釈尊が出家して以来、6年余の修行・苦行中につきまとった世俗への誘惑と揺れる心の葛藤を表したものであろうといわれています。

人生苦というものも、自分の心が作り出したものであり、「思い通りにはならない」と受け止めることで、苦悩から開放される、と釈尊は人生苦の真理を解明され、悟りを開かれました。

ときに釈尊35歳、日本では12月8日であったとされ、この日には「成道会」と呼ぶ法要が営まれています。