令和7年 7月6日(日)盂蘭盆・施餓鬼法要のおしらせ

 だんだんと暑さが増す頃となりましが、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。また日頃より當山の護持発展にご協力を賜り心より篤く感謝申し上げます。本年の盂蘭盆・施餓鬼法要等のご案内を申し上げます。

令和7年 7月6日(日)

午後1時〜  法話
午後2時〜  盂蘭盆・施餓鬼法要
午後3時半〜 合同・新盆法要

 お彼岸は彼の地を想い供養する期間ですが、お盆は年に一回、ご先祖様をこちらの世界へお招きしおもてなしをする期間のことをいいます。ご法要には関東の法華宗寺院のお寺様方が霊妙寺に一同に会し、當山檀信徒ご先祖様のご供養を賜る盛大な儀式となります。

 お彼岸同様、お盆のお塔婆をあげてご供養するのが一般的です。

 また午後3時半からは、初めてのお盆を迎えるご霊位の「新盆供養」も勤修されます。対象となられるご家族様へは別紙「新盆合同供養法要のご案内」を同封しておりますのでご参照ください。 浄土から帰ってこられるご先祖様の霊魂を、お塔婆を造立してお迎え・おもてなし致しましょう。※お塔婆のお申し込みについては後ページをご覧ください。

法 話 「 お盆が我々と繋ぐもの 」

 お盆の迎え火と送り火の煙に、遠い記憶が呼び起こされるような、静かで深い時間。皆さまいかがお過ごしでしょうか。今回は私たちが毎年迎えるお盆について、一緒に考えてみたいと思います。

 お盆は単なる夏の風物詩や家族団欒の機会として捉えられがちですが、その根底には、私たち日本人の精神文化、そして死生観が深く息づいています。ご先祖様の霊をお迎えし、共に過ごし、そしてお見送りするという一連の儀式は、私たち自身の存在の根源を見つめ直す、貴重な機会を与えてくれるのではないでしょうか。

 仏教的な観点から見ますと、お盆は盂蘭盆経(うらぼんきょう)というお経にその起源を見ることができます。経本には『お釈迦様の弟子の目連尊者(もくれんそんじゃ)が、亡き母が餓鬼道(がきどう)で苦しんでいることを知り、その苦しみから救うために供養を行った』という物語が説かれています。この物語は、私たちに「孝養(こうよう)」の大切さ、つまり、亡き人を偲び、供養することの重要性を教えてくれています。

 しかし、お盆の意義は、単にご先祖様を供養するということだけではありません。ご先祖様の霊を迎えるということは、私たち自身のルーツと向き合うことでもあります。私たちの命は、連綿と続く先祖代々との命の繋がりの中に存在しています。このお盆の期間を通して、私たちはその繋がりを再認識することで改めてご先祖様への感謝の念を抱くのです。それは自分という存在をより深く理解し、今度は先の未来へと繋がっていく力を得るために必要な時間ともいえるのではないでしょうか。

 現代社会は目まぐるしい速さで変化し、人間関係も希薄になりがちです。そのような中で、お盆の期間は、家族や親族が集まり共に過ごす貴重な機会となります。世代を超えて語り継がれる思い出話。ともに食卓を囲む温かい時間。これらは日々の忙しさの中で忘れかけていた、人間関係の豊かさや心の繋がりを再確認させてくれます。ご先祖様を偲ぶという共通の目的があるからこそ、普段はなかなか会えない親族とも心を通わせることができるのです。

 また、お盆の時期に行われる様々な行事、例えば盆踊りなどは、地域社会の繋がりを深める役割も担っています。老若男女が集い、共に踊り、語り合う。そこでは世代を超えた交流が生まれ、地域の一体感が醸成されます。ご先祖様も、きっとこのような賑わいを温かく見守ってくださっていることでしょう。

 しかしながら、現代においては、ライフスタイルの多様化や核家族化などにより、お盆の過ごし方も変化してきています。伝統的な行事を守ることが難しい状況もあるかもしれません。それでも、大切なのは形にこだわることではなく、ご先祖様を思う心、感謝の気持ちを持ち続けることではないでしょうか。 例えば、お仏壇がないご家庭でも故人さまの写真に手を合わせたり、好きだった花を飾ったりするだけでも立派な供養になります。遠方で墓参りに行けない場合は、心の中で故人さまを偲び、ご冥福をお祈りするだけでも良いのです。大切なのは、それぞれの状況に合わせて心を込めてご先祖様を供養することなのです。

 お盆は私たちにとって、過去と現在、そして未来をも繋ぐものであります。ご先祖様から受け継いだ命を大切にし、今を生きる私たち、そして未来を生きる子供たちへと、その繋がりを繋いでいく。お盆の過ごし方を通して、私たちはそのような連続性を意識し、感謝の気持ちを新たにするのではないでしょうか。

 迎え火にはご先祖様の霊が迷わずに家に戻ってこられるようにという、温かい願いが込められています。そして共に過ごした時間への感謝を込めて送る送り火。その炎を見つめる時、私たちは目には見えないけれど確かに存在する大切な繋がりを感じるのです。

 このお盆を通して、改めてご自身のルーツを見つめ直し、大切な人々との絆を深め、そして未来への希望を育んでいただければ幸いです。静かに手を合わせ、ご先祖様に感謝の思いを捧げる時間が、皆さまにとって安らかで豊かな時間となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

〜 お塔婆お申込みのご案内 〜

 お盆には帰ってこられるご先祖様をおもてなしするために
 お塔婆をあげて供養するのが一般的です。

 また、お塔婆は故人様・ご先祖様への供養(敬意と感謝)の気持ちを込めたお手紙です。當山では毎月、御命日にあたる諸霊位を供養する月供養法要を執り行っております。ご命日にはお塔婆を奉納してご供養をしましょう。
 ※郵送代高騰のため、申込み用の返送ハガキの同封は廃止させていただきました。

お申込みはホームページ・電話・FAX・郵送にて承っております。
ご供養されたい方のご戒名またはご先祖様のお名前をお伝え下さい。

お塔婆
大塔婆(六尺)4,000円/一本(主にお施主様)
中塔婆(五尺)3,000円/一本(主にご近親者様)
小塔婆(四尺)2,000円/一本(主にご親族・ご友人様)

花まつり御礼

 先般、花まつり(釋尊降誕会)では、多くの皆さまにご参詣を賜り、心より感謝申し上げます。當山開創九十年事業によりご奉納させて頂きました「花御堂」ならびに「八大龍王像」の開眼供養(魂入れ)を執り行い、そのあと皆さまより誕生仏に灌仏(誕生仏に甘茶をかけること)をしてお釈迦様のお誕生日をお祝いして頂きました。

 多くのご家族連れでにぎわい、参詣者には「学業おまもり」「健康おまもり」や各種記念品が贈呈されました。また皆さんからは「甘茶をかけるのが楽しかった」「意外と甘茶がおいしくてびっくりした」と嬉しい言葉をたくさん頂けました。

 花まつり、八大龍王のご法要は、子どもの成長を祈願するとともに「学力」「健康運」「金運」「恋愛運」など、あらゆるものごとの運気の上昇といったご利益がございます。皆さまにおかれましては、ぜひ来年もご参詣くださいますようお願い申し上げますとともに、日頃よりのご支援に心よりの御礼を申し上げます。

写経・写仏について

 法要の前には、写経や写仏などに取り組むこともできます。
※今回(7月)のご法要では開催されません。

気になることがありましたら霊妙寺のホームページをご覧ください。

・ご法事、お葬儀のご相談 ・お塔婆のご依頼 ・合格祈願、安産祈願、交通祈願
・墓地や永代供養について ・御首題(御朱印)、御守など ・各種ご相談
また、各種ご相談ごとお聞き致します。お気軽にお電話ください。

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