「伽藍・設備等修繕 及び 八大龍王像・誕生仏・花御堂設置」ご協力のお願い
謹啓 当山檀信徒各家の皆様におかれましては益々ご清祥の段、お慶び申し上げます。また、平素より当山へのご厚志を賜り、心より御礼を申し上げます。
さて、當山の開基であられる松永行誓上人が中野の現住所に寺院施設を整備され霊妙教会を公称したのが昭和10年(1935年)のことでございました。それから月日を経て、お陰様をもちまして本年、令和7年(2025年)に當山は開創90年を迎えることとなりました。
また、現在の霊妙寺の建物が平成8年に完成し本年で29年を迎えます。
この約30年の間に少しずつ経年劣化する部分があり、防水工事、鉄柵工事等々以前より檀信徒の皆様のご協力を仰ぎながら修善を行ってまいりましたが、昨年におきましては、9月22日の秋季彼岸法要の際にエアコンが作動しなくなってしまいとても暑い中の法要となってしまいご参詣の皆さまには大変ご迷惑をお掛けしてしまいました。年々猛暑化が進む気候変動の中、エアコンの新設は来夏に向けて急務であると考えております。
また、大雨による一部地面の陥没や水漏れ、玄関部分の破損、電源ブレーカーの故障など、対策が必要な箇所が噴出し、現在それに伴い各事業者に修繕等の工事を進めているところでございます。お寺の資産により修繕がまかなえる部分を超えてきており、檀信徒の皆さまにご協力を賜りたくお願い申し上げる次第でございます。
併せて、以前より霊妙寺に縁の深い、八大龍王ならびにお釈迦様の誕生日を祝う行事である花まつり(釋尊降誕会)に欠かせない「八大龍王像」と「誕生仏・花御堂」をお供えし當山の毎年の一大行事としたく検討しておりました。そこで総代役員との協議の結果、開創90年記念事業として「伽藍・設備等修繕 及び 八大龍王像・誕生仏・花御堂設置」を行う運びとなりましたことをご報告申し上げます。
※詳細については後半にまとめております。
つきましては、檀信徒の皆様には当事業を支えるための御志を頂戴いたしたく、改めてここに伏してお願い申し上げる次第でございます。尚、各家庭で様々なご事情があることと拝察し、任意による御寄付という形式ではございますが、どうか当事業の意義を最大お汲み取りいただき、御心を寄せていただけますと幸いです。
社会の経済事情誠に厳しい折柄、檀信徒の皆様に浄財勧募をお願いすることに相成りますが、上記の事情をご賢察の上、趣旨にご賛同、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
合掌九拝
①伽藍・設備等修繕について
平成8年(1996年)10月、神田川拡幅工事に伴い、拡幅地域に入った霊妙寺は建物すべて取り壊しとなり新たな寺域において新築されました。
それから本年で29年を迎えることになり、下記の通り修繕が必要な箇所がでてきております。
- 本堂エアコンの故障に伴う新機設置。
(1)本堂のエアコンが30年の経年劣化により不具合が続く。
修理、また同型(天井埋め込みマルチ型)への変更は高額である為、安価で設置できる別機を新設


(2)経年と大雨の影響によりに一部地面が陥没。
(3)躯体沈下(経年による建物の歪み)により水道管がはずれる。



(4)大雨時、排水管の劣化により排水が間に合わず廊下に湧水。
(5)屋上防水の劣化によるトイレ屋上への水漏れ。



(6)玄関前段差の劣化破損。

(7)電力不足により頻繁に落ちていた電力アンペアを増量。
ならびにブレーカーの劣化により交換。

②八大龍王・誕生仏・花御堂設置について
霊妙寺ははじめからお寺ではなく、最初は「御講」といわれる「仏教の教えを勉強したり、お経を唱える地域会」から始まりました。
横浜の地にできた「八大講」・・・開基:大徳院妙唱日久法尼
麻布霞町にできた「霊妙講」・・・開基:上求院日化上人(松永行誓上人)

「霊妙講」の開基である永行誓上人は、元々新潟本伝寺の 住職でございました。上人は上京後に総代役員であった坂本木平氏(元首相・田中角栄氏夫人ハナ氏の実父)と協力し現在の住所に土地を購入。霊妙講と八大講を一つの御講にまとめあげ、その後「私財をすべて霊妙講へ寄付する」と遺し49才で早逝されました。
その遺言を受け、當山二世である田辺信行聖人は本堂を建立し、昭和10年(1935年)に「霊妙教会」を公称しましましたが、9年後に東京大空襲で灰燼。
その後離散した多くの檀信徒は、當山三世である浄信院日勤大德のもとに再度結束し昭和28年に「宗教法人 八大山 霊妙寺」を公称しました。
山号の「八大山」は八大竜王をさしており、八大竜王とは法華経全28品(章)の序章である「序品 第一」に登場し、仏法を守護する天龍八部衆に所属する竜族の八王のこと。

優鉢羅龍王 和修吉龍王 娑伽羅龍王 難陀龍王 跋難陀龍王 徳叉迦龍王 阿那婆達多龍王 摩那斯龍王
この八大龍王は、お釈迦様の誕生日である「花まつり」の慣習と大きな関わりがあります。
〜 お釈迦さまの誕生 「花まつり」の起源について 〜
今から約2500年前、ヒマラヤ山脈の麓にシャカ族という部族が住んでいました。部族の王の名前はシュッドーダナ、その妃をマーヤーといいました。
ある日、マーヤー夫人は不思議な夢をみました。夢の中で夫人は、天から現れた神さまに抱えられ、空をぐんぐん昇っていきます。そして、気がつくと広い草原に降り立っていました。そこは心地よく、夫人の心を穏やかにさせました。思わず横になり休んでいると、どこからか鼻に白い蓮の花を持った白い象が現れました。夫人がそれをぼんやりと眺めていると、次の瞬間、象が夫人の右脇にスッと入りました。
ハッとして夢から覚めた夫人は、身体の異変に気がつきました。そう、新しい命が宿っていたのです。
このことを聞いたスッドーダナ王は大変喜びました。また、神聖な動物とされる象が夢に現れたということも、その喜びを大きくさせました。その日から、2人にとって世の中は輝きと希望に満ち溢れ、生まれくる子のことを思えば、穏やかな気持ちになれたのです。
月日は流れ、出産をひかえた里帰りの途中、夫人はルンビニという庭園を散歩していました。そこは色とりどりの花が咲きほこり、鳥たちはやさしい声で歌っています。美しい景色を眺めながら、夫人は間もなくその胸に抱く我が子のことを考え、幸福な一時を過ごしていたことでしょう。夫人はふと立ち止まり、梢に咲く花をとろうと右手をあげました。すると突然、右の脇が光り輝きだし、大勢の天女が舞い降りてきたのです。そして、次の瞬間、右脇から男の子が産声をあげました―
この時、法をお護りする八大竜王が喜びの涙を降らせて、お釈迦様のお誕生を祝福しました。このときに流した竜王の涙は甘露の雨と言われています。甘露の雨はお釈迦様の産湯を満たしお体を清らかに洗い流しました。 こうした故事に習い、花まつりではお釈迦さまのお像に甘露水に見立てた甘茶をかけ、その誕生をお祝いするのです。

柄杓で甘茶をすくい、誕生仏にかけることで身体健全、諸願成就を祈念します
八大龍王は、恵みの雨を降らせて地上に豊かさをもたらすことから、主要なご利益は五穀豊穣です。
また実りをもたらす八大龍王の力は、転じて金運、学業成就、必勝祈願などのご利益もあると考えられており、高尾山にある薬王院には八大龍王のお堂が建立されております。また足元に流れる水でお金を清めると願いが叶いお金が増えるなどのご利益が謳われています。


霊妙寺の90年開創記念事業では「伽藍・設備等修繕」に加えて、開基が「八大山」の山号に込めた想いを90年の時を超えて受け継ぎ「八大龍王像・花御堂設置」として叶えたいと検討して参りました。
當山の「花まつり」では、これらのご利益を頂ける場として、子どもから大人までお寺の行事に参加できる場としてご参詣頂きたいと考えております。


勧募概要
- 勧募目標額 200万円
内訳 伽藍・設備等修繕費 ・・・・ 合計 約130万円
八大龍王像・誕生仏・花御堂設置費 ・・・・ 合計 約70万円
◆ 勧募期間 令和7年1月〜12月
◆ 工事着工 昨年度より随時着工
◆ 御志納金 一口5,000円 ※何口寄附していただいても構いません
より多くのご支援を賜りますようお願い申し上げます。
六口30,000円以上の方は寺内の寄附芳名額にて掲示させて頂きます。
二十口100,000円以上の方は八大龍王または花御堂に永年残る形で「為書(ためがき)」を記入しご供養させて頂きます。
「為書(ためがき)」とは
仏具や寄附金をご奉納された御志納者様への謝意を込めて、仏具に直接書き記されるご供養の文言のことです。
施主様の先祖代々の供養を祈念したもの、大切な故人様のお戒名を入れたもの、奉納のお志を示したものなど。
その文言は永年仏具に記され残り続けます。
例 「為 ○○家先祖代々 追善仏果菩提 令和七年四月八日 施主○○○○」
「為 ○○院○○日○居士 追善仏果菩提 令和七年四月八日 施主○○○○」
「奉納 施主○○○○」





「寄附芳名額」
勧募金申込書
令和 年 月 日
法華宗 八大山 霊妙寺
住職 河野隆光 宛
伽藍・設備等修繕 及び 八大龍王像・誕生仏・花御堂設置に趣旨に賛同し、下記の通り寄附いたします。
氏名 様
電話
◆ 御志納方法
- ご持参 ・・・「勧募金申込書」に記入の上、お寺にご持参ください
- 現金書留・・・「勧募金申込書」に記入の上、現金書留に同封ください
- 振込 ・・・下記、金融機関にてお振込み下さい。
※別途「勧募金申込書」をFAX、御郵送、または御持参ください
電話やメール、ホームページの「お問い合わせフォーム」よりお知らせ頂いても結構です