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日々雑感 ― 新型コロナウイルスの流れ ―(マイブックより)その2

会員の皆さまには、如何お過ごしでしょうか。今年の夏は、長雨、そして肌寒ささえ感じた印象がありました。そして、梅雨が明けた途端、うだるような暑さが続いています(8月20日現在)。命の危険のある暑さとマスコミは報じました。コロナ禍、熱中症にも気をつけなければならない日々です。さて、八月の『寺小屋だより』では、紙面の都合上、「新型コロナウイルスの流れ」について4月末までしか書けませんでした。今月は、その先の流れについて見てみましょう。この『寺小屋だより』を書いている(8月20日)一週間は、コロナ禍と熱中症の中にあって、人々は大変な日々を送っています。子供たちも今年は、夏休みという気分はあまり無さそうで、8月のお習字も、大人の方々も子どもたちもいつもの8割ぐらいの方々が練習に通ってきてくれました。話を新型コロナウイルスの流れに戻していきましょう。4月29日の記述に『「緊急事態宣言」が5月6日に解除になるかが、今一番の関心事。』と記されていました。そして、その5日後の5月4日には「緊急事態宣言」が5月30日まで延長することが決定しました。そのことを受けて、お習字の練習も、ゴールデンウイーク明けから始めようと思っていましたが、この決定で、お習字の練習も5月いっぱい休むことになりました。この頃、感染者数は、5月8日には6日連続50人を下回ったと書いてありました。今思うと、信じられない数です。この頃は、「緊急事態宣言」の効果が出てきた頃でした。それから、「緊急事態宣言」が解除される5月25日(最初の予定より、5日ほど早かった)までは、10人台、「緊急事態宣言」が解除された日の感染者数は、1桁の8名でした。ただ、東京は0人になる日はありませんでした。6月に入って、新コロナウイルスの感染拡大は、一端落ち着いたように見えました。ところが、6月20日を過ぎる頃から、再び2桁になり、6月24日には、50人を超えました。そして、それからわずか一週間ほど経った7月2日には100人を超えました。それからの感染拡大は、日々加速することになっていきました。この頃になると、人々は恐る恐る外に出る、それもマスクの着用、ソーシャルディスタンスを守り、三蜜を避けてなど、今までにない行動の不自由さを感じて生活していました。それは、今も続いています。7月8日には、300人近くになっていました。人間の感性とは、不思議なもので、1桁がン2桁になると、不安の気持ち、2桁が3桁になると、その不安は怖さへ変わっていきました。でも、その3桁が4桁になることは、さすがにそう簡単になりません。100人が200人になり、300人になっても、怖さはあるものですが、少しづつその数にも慣れてきてしまい、移る時は、移るよ。という諦めにも似た気持ちになってきます。そして、この頃の感染者は、最初の感染者とは違い、その多くが若者でした。その上、この頃から国も最初の時とは違い、積極的な対策を何一つとりませんでした。それは、今も変わりません。むしろ、経済の停滞を懸念して、ゴーツートラベルを推奨して経済の回復対策としました。夏休みをを迎えての起死回生の対策だったのですが、むしろ感染拡大を増大させることになりました。この頃、世界では新型コロナウイルスの感染で亡くなった人が18万人近くに達していました。(8月20日現在世界の感染者数約2200万人・死者は約78万人)。そして、7月23日、東京の感染者数は、366人となり、それでも、人々は不安を抱きながら、外出していました。7月も終わり、8月を迎える頃になると人々の中に徐々にですが、ある諦めのような空気が流れ始めて来ていました。三蜜を避け、手洗い、マスク着用を励行しています。これ以上何ができるのか、というジレンマ。今年の夏がもう一つ熱中症という厄介な症状に悩ませながらの日々が続きます。そんな中、人々は次第に知恵を持って行動するようになってきました。例えば、人ゴミを避け、自分たちの生きる防止策をとり、ストレスを溜めないように生活をし始めています。人は素晴らしいと思います。ただ、このコロナとの闘いはまだまだ続きそうです。皆さんも健康に気をつけてお過ごしください。

― つづく ―